要約
- 外に発する言葉を磨くためには、自分自身の意見を深く知ること。そのためには、内なる言葉の語彙力を上げよう。
メモ
- 言葉で評価される時代
内なる言葉(頭の中にある感情、考え)に気づく → 正確に把握する → 外に向かう言葉が磨かれる → 言葉に重みや深さが生まれる
- 言葉には2つの種類がある
「相手が聞きたいのは意見であり、言葉そのものではない」
言葉にすべき思いがないならば、相手の言葉に反応するような返事しかできない。→「この人は何も考えてないな」という一方的なレッテルが貼られる
外に向かう言葉のみを鍛えた場合、言葉の巧みさは得られる。言葉の重さ、深さは得られない。
- 「内なる言葉」と向き合う
内なる言葉は、単語や文節といった短い言葉。頭の中でそれらの意味、文脈を勝手に保管するため、あたかも一貫性を保っているかのように錯覚する。ただ口に出しても、うまく話せなかったりする。
一人の時間を確保。自分の感情を振り返る。どんな時にどんなことを考える傾向があるのかを把握しよう。
- 最後は「言葉にできる」が武器になる
あらゆる局面で湧き上がってくる感情に対して、「悲しい」や「嬉しい」といった漠然とした括りで受け流すことなく、複雑な思いと向き合おう。 「すごい」「やばい」は禁止。
下記を繰り返すことで、内なる言葉は鮮明になる
- 頭の中の感情の断片がわく
- 言葉という形にする
- 組み合わせる
- 足りない文脈を加える
自分の意見を言う際に、頭に浮かんだ言葉をその場で組み合わせながら話しても、理解が得られないのは当然。←自分自身の気持ち、意見を深く知っていないから。
- 内なる言葉の解像度をあげる
どうすれば内なる言葉を磨けるのか? → 自分が今、内なる言葉を発しながら、考えていることを強く意識する。その上で、頭に浮かんだ言葉を書き出し、その言葉を軸に、幅と奥行きを持たせていくこと。
物事を考えていることを内なる言葉を発していると捉えよう→自分の脳内の考えを客観的に把握できるようになる。
思考を書き出すことで、見える化し、扱いやすさが向上する。
- 「思考サイクル」で正しく考えを深める
考えてるようで思い出している
→回避するには、記憶域にあるものを全て外に出す必要がある
→つまり内なる言葉をとにかく書き出そう
思い出している状態が続くと、いつまでも同じところをぐるぐる行き来することになる。考えているつもりになってるだけ。
人に話していると解決策が思い浮かんだりすることがある。これは、内なる言葉を外に出すことで、頭の中に考える余地や空間が生まれた状態。
- 自分との会議時間を確保する
習慣化しよう。
時間が空いたらやるは、時間がなかったらやらないと同義。